診療科・部門のご案内

腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術−痛みの少ない鼠径ヘルニアの手術

当院では成人の鼠径ヘルニア(足の付け根が膨らむ腹壁の病気。いわゆる脱腸)に対して腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(TAPP法)を行っています。
従来の手術方法(メッシュプラグ法)と比べると痛みの少ない手術方法です。 お腹に3か所小さな穴を開けて、そのうちの1つから腹腔鏡というビデオカメラを入れ、モニター画面を見ながら手術を行います。
鼠径ヘルニアは腹壁が弱くなってできる病気ですので、やわらかい人工の網(メッシュ)をおなかの中からあてて腹壁の補強を行います。
体への負担が従来の方法よりも少ないため、手術後の痛みが少なく、日常生活への復帰が早いのが特徴です。
開腹手術を受けたことのある方や肥満の方など、腹腔鏡で手術することが難しい方もいらっしゃいます。
患者様の手術歴、病状に応じて適切な手術を選択しますので、お気軽にご相談ください。

PPH法−痛みの少ない痔の手術

当院では直腸粘膜脱・内痔核に対しPPH法を行っています。PPH法とは1993年にヨーロッパで開発された、直腸粘膜脱・内痔核に対する画期的な治療法です。従来の手術では、神経の密な部分で手術するため、術後に大きな痛みを伴いました。しかし、PPH法は、特殊な専用器具を用いて、肛門より上の、痛みに対する神経が無い部分で処理を行うため、痛みが極めて少なく、早期の退院・社会復帰が可能です。日本でも2008年4月より保険適応になりました。

痔が出て悩んでいるけど、痔の手術は痛そうでためらいがあるという方は、是非この治療をお勧めいたします。お気軽にご相談ください。

胃瘻(いろう)

胃瘻とは口からの食事が摂れない状態の方が栄養を補給するひとつの方法です。内視鏡を使って、おなかから胃に通じる小さな穴を開け、ここにチューブを通して胃に直接栄養を入れるための「小さな口」を造ります。胃瘻造設術は局所麻酔で行い、約15分程度で終わります。チューブは直径7mm程度のやわらかいもので、手術後の痛みもほとんどありません。

胃瘻造設後の日常生活に制限は特にありません。食事を摂るための練習も可能です。入浴もシャワーはもちろん、そのままバスタブにつかることも可能です。胃瘻にはチューブ型とボタン型があります。それぞれの長所と短所があり患者さまの状態に合わせて選択しますが、ボタン型の場合は動作の邪魔にならず、積極的にリハビリもできます。

当院では胃瘻の手術はもちろん、チューブの交換、胃瘻に関するトラブルや栄養に関するご相談など医師だけでなく専門知識を有するスタッフが対応いたしますのでご安心ください。

外来化学療法

平成20年より外来化学療法室を設け、外来通院での抗がん剤の点滴治療を行っています。これまで入院で行われていた抗がん剤治療が、副作用の少ない新規抗がん剤の開発や身体に負担の少ない投与方法への改良、また副作用対策の進歩などにより、外来通院でも行えるようになりました。仕事をしながら治療を受けたい、自分の時間を優先したいなど外来で治療を受けたいという患者さまのニーズに応え、生活の質の向上、早期の社会復帰の援助となるよう考えています。

現在の対象疾患は胃がん、大腸がん、膵・胆道がん、乳がんなどです。治療に伴う副作用対策や苦痛を緩和する方法など専任看護師や薬剤師とともに患者さまと向き合ってできる限りお応えできるよう心がけています。