診療科・部門のご案内

皮膚科

皮膚疾患一般を対象に診療を行っています。患者さまの年齢層も、赤ちゃんから高齢者の方まで幅広いです。皮膚疾患が命にかかわることは少ないですが、皮膚がんや重症のヤケドをはじめ、中には命にかかわる病気もあります。特に全身に異常な発疹が出るような場合は要注意です。湿疹や水虫など皮膚だけがおかされる病気もありますが、全身疾患の部分症状として皮膚に変化をきたす場合があり、皮膚症状から全身疾患が見つかることもあります。「皮膚病はなかなか治らない」とよく言われますが、病気の性質上、治すよりも病気がひどくならないように薬を使って付き合っていくことしかできない病気も確かに存在します。

その一方で、昔は治療法がなかったけれど、新しい治療法が見つかった病気もあります。たとえ治らない病気であっても、新しい対処法が見つかった病気もあります。皮膚科の世界も日進月歩ですので、治らない皮膚病を持っていると言われていた方も一度皮膚科医にご相談されてはいかがでしょうか。

診療実績

昨年度の外来患者数は1日約40名、手術室を用いた手術件数は1ヶ月に2〜3件です。これに加え、簡単な手術や処置は外来の一般診療中に行っています。ただ最近の傾向として土曜日は非常に混雑する傾向があるので、平日をご利用できる方は出来るだけ平日に来ていただくのが良いと思います。また夏は皮膚病が増える季節で、夏も外来は混雑する傾向にあります。

診療頻度の多い疾患

頻度が最も高い疾患は、アトピー性皮膚炎、カブレを含めた湿疹性病変です。湿疹性病変は皮膚に侵入してきた異物を排除しようとしている反応であることが多く、病気ごとの成り立ちを理解していただいて治療に当たるよう心がけています。次に多いのはミズムシ、タムシといったカビの仲間が皮膚に住み着いておこる病気です。この疾患群ではカビの仲間が住み着いていることを顕微鏡で確認することが大切で、これを怠ってカビの治療を始めると、薬が効かなかった場合、わけが分らなくなってきます。ミズムシ、タムシに劣らず多いのはイボです。イボには年を取ってできてくるイボとウイルス感染で生じるイボがあります。年を取ってできてくるイボとウイルス感染で生じるイボで普通のものに対しては、液体窒素という非常に冷たい液体を作用させて取る方法を行っています。しかし、足の裏に出来たイボで時間がたっているものは反応が悪く、治療にてこずります。子どもが魚の目を生じることは極めてまれで、お子さんの足の裏に生じた魚の目様の病変は大部分がイボですので、早く病院へ連れて行って治療を始めるのがいいと思います。水イボもウイルス感染で生じるイボの一種ですが、このイボの治療はピンセットでつまんで除去する方法が普通です。ただ非常に痛い処置ですので、最近は親御さんと相談し、麻酔のテープを数時間貼ってから除去する方法もとるようにしています。

皮膚の腫瘍で多いものには粉瘤があります。あまり聞き慣れない病名かもしれませんが、簡単に言えば毛穴が詰まり、その中に垢の成分がたまって次第に大きくなっていく良性腫瘍です。手術で完全に摘出するのが一番望ましいのですが、残念なことにその時期を逸し、感染を起こしてから病院にこられる方が多いのが現状です。感染を起こしている時に手術するのは危険なので、その時は切開して内部を掃除することしかできません。

その他皮膚科外来で多い病気にニキビ、帯状疱疹などがあります。このような病気も以前に比べると治療法が進歩していますので、悪化させないうちに受診されることが大切です。特に帯状疱疹は初期から治療を開始しないと治療が無駄になります。はじめに書いたように、皮膚病にも命にかかわるものがありますので、皮膚に異常を感じれば皮膚科を受診されることをお勧めします。

常勤医師